概要
ご挨拶
一般社団法人 日本脳卒中医療ケア従事者連合
理事長 宮本 享
2019年12月に施行されたいわゆる「脳卒中・循環器病対策基本法」に基づいて策定された「循環器病対策推進計画」には、脳卒中や心臓病の患者さんやそのご家族等への情報提供や相談支援に関する施策が数多く書き込まれています。これらの事業を進めるべく、2022年度から厚生労働省の「脳卒中・心臓病等総合支援センター事業」が開始されました。これまでに37都道府県において同センターが設置され、当該府県の行政・地域医療機関・多職種団体との連携に基づいて、回復期以後の医療・ケアに関する様々な患者支援の施策が進められています。
脳卒中領域においては、一般社団法人日本脳卒中学会が認定している1次脳卒中センターコア施設に「脳卒中相談窓口」が設置され、脳卒中療養相談士が脳卒中の患者さんやご家族等への情報提供や相談支援をおこなっています。
情報提供・相談支援の業務はメディカルスタッフ、医療ソーシャルワーカー、ケアマネージャーなど多くの職種の密接な連携がないと実現できません。これまで多職種連携は個人的なつながりで行われてきましたが、脳卒中に対する情報提供・相談支援をより有効に進めるために、関係各団体が組織的に連携することを目的として「一般社団法人日本脳卒中医療ケア従事者連合」が2021年12月に設立されました。社員となった各団体はこれまでもそれぞれの領域で本邦における脳卒中の医療やケアについて力を尽くしてきましたが、日本脳卒中医療ケア従事者連合はそれらの活動に横串を通す領域横断的な連携活動をおこなっています。
日本脳卒中医療ケア従事者連合は、日本脳卒中学会が脳卒中相談窓口において相談支援をおこなう多職種の脳卒中療養相談士を育成するためのテキストである「脳卒中相談窓口マニュアル」の作成にあたって、協同執筆を行っています。また、地域における多職種連携をより有効にすすめるために、日本脳卒中医療ケア従事者連合の府県支部が、2024年4月1日の時点で19府県において活動しています。
これからも一般社団法人 日本脳卒中医療ケア従事者連合は脳卒中になられた患者さんとそのご家族等に対する情報提供・相談支援を大きく前進させるための大きなエンジンとして活動して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年4月
社員団体一覧
- 一般社団法人 日本脳卒中学会
- 公益社団法人 日本脳卒中協会
- 日本脳神経看護研究学会
- 日本ニューロサイエンス看護学会
- 公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
- 一般社団法人 日本介護支援専門員協会
- 一般社団法人 日本作業療法士協会
- 公益社団法人 日本理学療法士協会
- 一般社団法人 日本神経理学療法学会
- 一般社団法人 日本言語聴覚士協会
- 公益社団法人 日本薬剤師会
- 一般社団法人 日本病院薬剤師会
- 公益社団法人 日本栄養士会